『愛する言葉』岡本太郎 岡本敏子

うたたねみかん

2009年07月14日 01:38

足湯のすごさにびっくりしている今日この頃。。。

3日に1度くらいの頻度で足湯をしているわたしが、足湯タイムに読むのに気に入っている本がある。

それはこれ



とっても気になる存在で、

この人の言葉や作品に触れる度、

何かこう触発され揺すぶられ、思わず尊敬の念を抱いてしまう人

岡本太郎と、それを信じられないようなスタイルで、芯の強さで、

そしてあくまでも楽しんで、支え続けた内縁の妻?パートナー?!の

岡本敏子さん(あれ?!なんでこっちだけさん付けちゃったんだろ。なんだか太郎さんの方は固有名詞みたいに感じちゃう)

そんな二人の共著(といっても太郎が亡くなった後にそう編集されただけですが)

『愛する言葉』

である。

太郎さん単独の著書『強く生きる言葉』や『壁を破る言葉』と同じシリーズで

どちらも持っていたのだけど、なぜか今はこの『愛する言葉』のみが手元に残った。



なんなんでしょうね~

たぶん憧れがあるんですよねぇ



こんな風に精神的にも社会的にも自由なスタイルを持ち、

自分意外のものに縛られることなく、

まずは人間であり、そして男であり女であり

強さも、弱さも知って、その上で支え合って生きる。

こころが精神が、本当なら肉体さえも自由になるために

たくさんのエネルギーを注いできた人たち。。。


私は、そうやって作られた自由な精神の下に常に男女の支え合うこころ、そして生活があったという所に強く惹かれるのだ。

人間として、自分の性は無視できるものではないし、

いろいろ例外はあるしどれも間違ってはいないけど、わたしはやっぱり、

男女は純粋なこころと共にいっしょになることで正円になるというか

強力な力を発揮できるというか

お互い磨きのばし合えるような気がしてならないところが昔からあるのです。



だから、荒唐無稽なアーティストを支えた妻、魅了し続けた妻、変だけどそれは愛だったみたいな、そんなシチュエーションに弱い。


荒木経惟と荒木陽子、にも強烈に惹かれるし、

無名時代を支え続けたナイナイの矢部っちの元カノやミスチル桜井さんの元々カノくらい?も、なんか存在が忘れられないのだ

アラーキーが陽子さんを撮った数々の写真(陽子さん不在の写真も含めて)は

本当に日常の幸福のにおいと二人の間にある愛の形を完璧に写していて、

その後訪れる陽子さん不在の人生を思うと、

単純だけどなんだか、切なくなって泣きたくなってしまう。

そのくらい

強烈なふたりの形、愛の形がここにあると思う。



太郎さんと敏子さんはなんかまた違うんだよね~

いつも敏子さんが強烈に受け止め、太郎さんの子どもみたいな、

太陽みたいなまっすぐなエネルギーをキャッチして跳ね返し、
そして自分も元気になる、みたいな、


それが本当に幸せ と言い切れる強さと女性らしさ。


かっこいいなぁ!!!

太郎さんは極限まで過去のものや、たくさんのしがらみから自由になる、
そして常に新しい自分と出会い全力でぶつかる

そういうことに全身全霊をかけた人だったと思うから

敏子さんだって、弱いこころになってしまっている時はさすがに

そこに寂しさや物足りなさを感じてみたりすることもあったんじゃないかと思うのだけど、

きっと乗り越えて


あの屈託のないこころからの笑顔を勝ち取ったのでしょうねぇ


そんな二人の愛の概念が面白くぶつかって溶けあって

その過程を感じるからこそ

響く言葉がたくさんある。



『愛する言葉』



恋をしている人もしていない人も

どんな状況のどんな色恋、そして愛情生活を送っている人も

ぜひ

縁があったら読んでみてくださーい

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