ガラスの展覧会 in和光
石田亘・征希・知史 パート・ド・ヴェール作品展クリックしてねに行ってきました
場所は銀座・和光本館6階の和光ホール
和光なんて、わたしには縁のないところ〜セレブすぎっ!
とか思って入ろうとすらしたことがなかったので、
今回がはじめての和光体験(笑)
風格と気品の漂う落ち着いた外観にふさわしく、
内部も落ち着いた、でも高級感の漂う品のある大人の空間。
なんだかちょっと浮いてるよな〜とか気恥ずかしくもなりながら、
6階の和光ホールまでたどり着きました
照明をぐっと落とした上質な展示室、というのが印象でしょうか。
黒のスーツの美しい女性のスタッフさんたちが荷物を預かってくれて、
身軽になってゆっくり鑑賞することが出来ました。
全体を見回したときに、ぼうっと浮かび上がるように美しく
でも派手すぎないで奥ゆかしく存在する作品たち
作品ひとつひとつの前に来ても、
そのガラスの上に美しく展開される模様を眺めていると、
自分がその模様の一部になるかと思われるほどに
すうっと吸い込まれるような不思議な感覚に襲われるのでした。
何の予備知識もないままに拝見したので、
展示を観ながら、
①今回の展示は京都在住の石田亘さん、征希さんご夫婦と
その息子知史さんの、親子3人展であること。
②
パート・ド・ヴェールという古代メソポタミア発祥の同じ技法を使った作品展だということ。
③石田亘さんはもともとは着物の帯などをデザインされる染色図案家であったこと。
などがなんとなくわかってきた
パート・ド・ヴェールというのは、
石膏などで型を作り、そこに粉ガラスに糊を混ぜたガラスの練り粉を流し入れ、
通常850°の炉で焼き固めるというもの。
ほほう。石膏の型と言われると、なんとなくだが想像がしやすい♪
粉ガラスを使うので、気泡が残り、白濁したガラスになるのが特徴だそうだ。
ガラスの上に施された繊細な模様の色は、
部分的に色粉ガラスを置いていくことで作られるものなのだそうだ。
この細かく規則的に連なる模様たちを考えると気の遠くなるような制作時間と気の使う作業。。。
工芸の美しさって、こういうところにあるんだろうなぁと思う。
さて、個人的には亘さんの作られた“白”を基調にした蓋付きの入れ物がとても好きでした
規則正しく、でも流れるように配置された模様は、
さすが図案家さんならではの配置のセンスと、
美しい自然の成り立ちを見るような(水が高いところから低いところへと流れるのを見るのと似てる)永久不滅の美しさを感じました。
自然の美しさに習うのが、一番強いのかもしれないな、なんていうことを思います。
征希さんの作品も知史さんの作品もすてきでした
自然になぞらえた、工芸の美しさと、
ガラスの魅力を再発見した展覧会でした
もう、うっとりの連続で、うっとり死にしそう(笑)
10月10日まで開催予定のようなので
銀座に行かれる方はぜひ、行ってみてくださいね
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